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報道発表資料

関西国際空港でTETRAによる無線サービスを提供
~関西エアポートテクニカルサービスと空港MCA無線事業の譲渡契約を締結~


2021年5月11日
日本空港無線サービス株式会社


 日本空港無線サービス株式会社(本社:千葉県成田市、代表取締役社長:高橋禎一、以下NAR*1)は、関西エアポートテクニカルサービス株式会社(本社:大阪府泉佐野市、代表取締役社長:鈴木慎也)と、関西国際空港における空港MCA無線事業*2の譲渡契約を締結いたしました。同空港の空港MCA無線事業は2022年4月よりNARが引き継ぎ、サービスを提供してまいります。
 NARは、成田国際空港・那覇空港・中部国際空港において国際標準のTETRA*3システムにより空港MCA無線サービスを提供し、その信頼性・品質の高さや無線端末の堅牢性・利便性等は利用者から高い評価を得ています。また昨今の空港における自然災害でも安定した通信環境を提供するなど、重要な通信基盤として各空港の安全・安心を支えています。
 NARは、本年度中に関西国際空港のMCA無線システムをTETRAシステムへ更改し、事業譲渡が完了する2022年4月より当該サービスを提供してまいります。

事業の概要(2022年4月以降)

1. 事業譲渡およびサービス提供開始時期:2022年4月1日
 (現行の空港MCAサービス契約者へは、数ヶ月前より移行期間の試用サービスを提供予定)
2. サービス提供エリア:関西国際空港およびその周辺
3. 無線端末提供形態:レンタル(一年契約、短期契約、臨時契約)
4. 無線端末の種類:携帯型2種類、車載型2種類、卓上型
5. 付加サービス:空港間通信(関西、中部、成田、那覇各空港相互間)、テキストメッセージ、GPS位置情報管理、スマートフォン接続等
6. NARの役割:空港MCA無線サービスに関わる事業運営、システム設計・構築・運用・保守、サービス提供


本件問い合わせ先
日本空港無線サービス株式会社
業務部
電話 0476-32-8881


*1 NARについて
会社名:日本空港無線サービス株式会社
代表者:代表取締役社長 高橋 禎一
所在地:千葉県成田市駒井野2112 NTT成田国際空港ビル
資本金:100百万円
株主構成:東日本電信電話㈱(100%)
事業内容:電気通信事業(空港MCA無線、A/G無線電話等)、電気通信設備等の設計、施工・運用・保守・販売・賃貸、関連するコンサルティング等

*2 空港MCA無線サービスについて
 地上管制、空港保安、警備、グランドハンドリングなど空港地上業務の連絡に用いられているデジタル無線電話サービス。空港専用の400MHz帯を使用したマルチチャンネルアクセス方式で、空港内に設置した基地局を介して音声通話を行う。グループ内通信や一斉呼び出し等柔軟な設定が可能。成田国際空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、那覇空港における無線通信基盤として屋内外で利用されている。専用の周波数とシステムを用いていることから災害に強く、また空港業務に対応したきめ細やかなサポートや機能提供が特徴である。

*3 TETRAについて
 1995年ETSIで標準化された公共安全向け業務用デジタル通信方式で、欧州・アジアを中心に消防・警察・政府機関・交通機関等で利用されている。うち世界約80以上の空港の基幹無線システムとして稼働中で、現在も各国で需要が拡大している。日本では2014年にARIBのSTD-T114として標準規格が策定され、2016年に成田国際空港、2017年に那覇空港、2019年に羽田空港と中部国際空港の空港MCA無線がTETRAにシステム更改された。また国内20の自治体に防災無線システムとしても導入されている。重要通信向けの様々な機能が利用でき、また基地局相互間をネットワーク化することで空港間の信頼性の高い通信インフラが構成されるため、空港業務の効率化や災害時の空港連携への応用も期待されている。

  ※ETSI:欧州電気通信標準化機構 (European Telecommunications Standards Institute)
  ※ARIB:一般社団法人電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses)

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