TETRA(空港MCA無線サービス)
TETRAについて

欧米・アジアを含む世界80以上の主要空港における通信基盤
空港MCA無線は、空港専用に割当てられた周波数と基地局設備により提供される、特に災害時の事業継続に極めて有効なデジタル無線サービスで、30年以上にわたって空港の安全・安心を支えてきました。近年は、重要通信向けに国際標準化された無線方式のTETRAが主流となり、世界各国の警察・消防・運輸等の公共安全機関をはじめ、万国博覧会や国際的なスポーツイベントなどの運営で広く用いられています(日本ではARIB STD-T80として標準化されています)。その高い信頼性や安定性等は高く評価されており、欧米・アジアを含む世界80以上の主要空港における通信基盤として運用され、その需要は現在も拡大しています。
日本の空港では、2016年以降、成田国際空港、那覇空港、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港にTETRAが導入されています。国際的に高い実績を持つTETRAを通信基盤とすることで、空港の安心・安全が高まるだけでなく、空港の国際的ブランド価値向上にも繋がります。
(羽田空港はアビコムジャパン社が提供しております)
International Critical Communications Awardのファイナリストにノミネート
国内4空港へのTETRA導入展開への取り組みが国際的な評価を受け、弊社はInternational Critical Communications Awards 2022(ICCA 2022)において、「Best Use of Critical Communications in Transport部門」のファイナリストにノミネートされました。
2017年グッドデザイン賞を受賞、小型無線端末「TETRA ST7000」
お客様に実際手に取っていただく無線端末も、年々進化しています。音声品質や堅牢性、応答性等が格段に改善するとともに、GPS、Bluetooth、WiFiやテキストメッセージ機能なども加わり、スタッフや車両の動態管理や様々なアクセサリの利用も可能となりました。
また弊社とメーカーが共同開発した小型無線端末(ST7000)は、成田空港の地上職員の皆様からの意見を仕様に反映しており、そのスマートなデザインや使い勝手の良さが国内外で評判となっています。2017年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。
スマートフォン接続オプションサービス
TETRAの相互接続機能とアプリケーションにより、スマーフォンと空港の無線端末との通話が可能となりました。在宅勤務や海外の出張先でも、空港内のスタッフとの通話や作業状況のモニタなどが可能となります。
サービスの特徴
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- 1. 安定・信頼のシステム
- 空港MCA無線は、お客様の命を預かる空港業務において極めて重要な無線通信インフラです。空港専用に割り当てられた周波数と専用の無線設備を用いていることから、IP無線や携帯電話等と異なり、公衆網の故障や輻輳の影響を一切受けません。
またシステムは高い冗長化とバックアップ電源が確保され、24時間365日の装置状態とトラヒックの監視が行われています。これまでの東日本大震災や大型台風による空港の被災時においても何ら支障なく運用継続した実績を持っています。
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- 2. 柔軟なグループ通話設定
- 通話グループは業務形態やチーム構成に応じて入れ子構造にするなど、他の業務用無線と比較して、極めて柔軟な設定が可能です。
また業務連携する他の会社や機関を含むグループを設定し、割り込み通話可能な優先端末を設けるなどにより、災害時等における有効な一斉連絡手段となるため、空港BCPの強化にも寄与します。
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- 3. 柔軟な利用契約期間
- 無線端末はレンタルにて提供いたします。
レンタル期間は、1ヶ月以内の日にち単位、月間、年間の3つから選択いただけます。
また、お客様の突発的な業務変更や緊急時における短期利用にも対応いたします。
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- 4. 利用形態に応じた端末をご提供
- 携帯型2種類、車載型2種類、卓上型2種類から選択いただけます。
各種機能
柔軟な通信設定 グループ間通信
TETRA通信は、プリセットに登録したグループの端末相互間で呼出しと通話が行われます。プリセットに登録される端末、グループ数、異なる契約会社間でも制限が無く、お客様要望に応じて柔軟に設定が可能です。
業務に対応した最適なグループ構成をご提案させていただきます。
お気軽にご相談ください。
空港間通信サービス
TETRAが設置されている複数空港の無線端末を同一の通話グループとすることで、異なる空港間において直接通信が可能となります。運航に関する情報交換など通常業務での利用だけでなく、特に災害時に必要となる空港間の情報連携に有効です。
テキストメッセージ送信
端末相互間で文字を送受する機能で、音声連絡では煩瑣となるバゲージタグ番号等の情報をテキストとして送信できます(ST7000は定型文)。また、運航管理室等ではパソコンからメッセージを個別送信または一斉送信することが可能です。
位置情報管理ソリューション
TETRA端末のGPS機能と地図ソフトウェアを用い、端末の位置をパソコン等に表示する機能で、スタッフの効率的配置や車両の位置確認などが可能となります。
スマートフォン接続オプション
TETRA無線端末とスマートフォンとの通話が可能となります。お客様手持ちのスマートフォン(iPhone、Android)に専用アプリケーションをダウンロードいただき、指定されたID/パスワードを設定することで、TETRAの通話グループに加わることができます。
TETRAノイズキャンセラー
ジェット機エンジンの騒音下で発信しても通話先ではエンジンノイズがカットされ、明瞭な通話を確保します。
マンダウン機能
無線機が利用者の転倒を検知し、管理者に警報で通知する機能です。
※上記の機能については、トライアル利用が可能です。
サービスイメージ図

サービスエリア

出典:国土地理院ウェブサイト https://maps.gsi.go.jp/
地理院タイル(白地図)をもとに日本空港無線サービス(株)が作成
サービス提供空港
成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港、那覇空港
契約種別
1.年間契約(年単位のレンタル)
2.短期契約(月単位のレンタル)
3.臨時契約(日単位のレンタル)
提供端末
1.携帯形端末M 2.携帯形端末S 3.車載形端末A 4.車載形端末B
5.簡易形宅内端末 6.宅内端末 7.空港管理者端末
オプション等
1.電池パック 2.充電器 3.イヤホン 4.外部スピーカ 5.皮ケース 6.吊ひも
各種端末紹介
携帯端末
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- 携帯形端末M(MTP6550)
- MTP6550は、堅牢・防水性が高いため屋外利用に適しています。
- バッテリー性能 約15時間
重量 292g、IP規格65
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- 携帯形端末S(ST7000)
- ST7000は、小型軽量なため、主にターミナルビル内等、屋内利用に最適です。
- バッテリー性能※ 約19時間
重量 181g、IP規格54
※バッテリー性能は、デューティサイクル5/5/90の場合
車両向け端末
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- 車載形端末A(MTM5200一体型)
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- 車載形端末B(MTM5200分離型)
用途に応じ、一体と分離型から選択できます。
宅内向け端末
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- 宅内端末
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- 簡易型宅内端末
運用性が高く、無線機を意識させない宅内端末の選択が可能です。
端末アクセサリ
豊富にアクセサリーがありますので、使用環境に応じて、選択し購入できます。
携帯形(M)
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- スピーカマイク
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- ベルトクリップ
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- イヤホンマイク
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- イヤホンチューブ(M形、S形共通)
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携帯形(S)
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- イヤホンマイク
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- イヤホン(3.5φプラグ)
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- キャリングケース
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- ベルトクリップ
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