TETRA(空港MCA無線サービス)
TETRAについて

欧米・アジアを含む世界80以上の主要空港における通信基盤
空港MCA無線は、空港専用に割当てられた周波数と基地局設備により提供される、災害時の事業継続に極めて有効なデジタル無線サービスです。TETRAはこのうち、主に重要通信向けに国際標準化された無線方式で、世界各国の警察・消防・運輸等の公共安全機関やサミットなどの国際的なイベント運営等で広く用いられています(日本ではARIB STD-T80として標準化されています)。その高い信頼性や安定性等は高く評価されており、欧米・アジアを含む世界80以上の主要空港における通信基盤として運用され、その需要は現在も拡大しています。
日本の空港では、2016年に成田空港、2017年には那覇空港でTETRAの運用を開始、2019年には羽田空港、中部国際空港でサービスが提供されています。国際標準のTETRAが空港の無線通信基盤として導入されることで、空港の安心・安全を高めるとともに、空港の国際的ブランド価値向上にも繋がります。
(羽田空港はアビコムジャパン社が提供しております)
2017年グッドデザイン賞を受賞、小型無線端末「TETRA ST7000」
お客様に実際手に取っていただくTETRAの無線機も、利用実績をもとに年々改良されており、音声品質や堅牢性、応答性等で格段に改善するとともに、GPS、Bluetooth、WiFiやテキストメッセージ送受機能も加わっており、音声通信だけでなく、スタッフや車両の動態管理などの業務改善につながるアプリケーションの提供も可能になっています。
また弊社とメーカーが共同開発した小型無線端末(TETRA ST7000)は、成田空港の地上職員の方からの意見を仕様に反映しており、そのスマートなデザインや使い勝手の良さが国内外で評判となり、2017年度にはグッドデザイン賞を受賞しています。
サービスの特徴
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- 1. 空港業務に最適なTETRA無線機を提供します
- 従来のMCA無線に比べ、サービスエリア・通話品質・接続時間の改善と端末の操作性・堅牢性も向上、またエンジン音のする航空機周辺でも明瞭・高品質な通話が可能です。ビル内の使用では、小型・軽量な端末(TETRA ST7000)の選択が可能です。
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- 2. 安定・信頼のシステム
- 空港専用の無線周波数と常時トラヒックを監視し最適チャネルを提供、システムは二重化とバックアップ電源により、東日本大震災においても何ら支障なく運用継続した実績を持っています。スマートフォンや携帯電話のように公衆網に影響されないため、事業継続が可能です。
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- 3. 柔軟なグループ通話設定
- 通話は、グループ単位により行われ、グループ設定が柔軟できるため、社内間はもとより業務連携する他社との間でも通話が可能です。
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- 4. レンタル方式と柔軟な利用期間の設定が可能
- ご利用は、端末レンタルとなります。(買い取りについてもご相談に応じさせていただきます。)
レンタル期間は、3種類(日にち単位(1ヶ月以内)、月間、年間)が可能。
お客様の突発的な業務変更による短期利用にも対応可能です。
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- 5. お客様の利用形態に応じ端末を準備
- 用途に応じ、携帯型は、屋外用・屋内用(2種類)、車載型(2種類)、卓上型(2種類)から選択することができます。
各種機能
柔軟な通信設定 グループ間通信
TETRA通信は、プリセットに登録した端末相互間で呼出しと通話が行われます。プリセットに登録される端末、グループ数、異なる契約会社間でも制限が無く、お客様要望に応じて柔軟に設定が可能です。
業務に合せ最適なグループ登録することにより効率的な運用が可能になります。弊社にてコンサルティングを行いますので、ご連絡をお願いします。
空港間通信サービス
TETRAが設置されている空港のTETRA端末をグループ設定することにより、異なる空港間で端末相互間の直接通信が可能となります。運航に関する情報交換の他、災害に強い専用回線を用いており、災害時の空港間連携にも役立ちます。
テキストメッセージ送信
端末相互間で任意の文字を送受する機能です。運航情報や荷物番号等をテキストとして送信でき、運航管理室等ではパソコンを利用しメッセージを一斉送信することが可能です。(パソコン用のセットについては、オプションサービス)
位置情報管理ソリューション(GPS及びビーコンを利用) ※
無線機の位置をパソコン等の地図上に表示する機能で、スタッフの効率的配置や車両の位置確認などが可能となります。運用指示や導体管理が可能になるため、業務効率化や多彩な運用が可能になります。
WAVE相互接続ソリューション ※
TETRA無線端末とスマートフォンや固定電話との通話、PBX接続による内線電話や、構内ページング連携などが可能です。空港外の本社・支社等の管理者と連絡が可能になります。
TETRAノイズキャンセラー
ジェット機エンジンの騒音下で発信しても通話先ではエンジンノイズがカットされ、明瞭な通話を確保します。
マンダウン機能
無線機が利用者の転倒を検知し、管理者に警報で通知する機能。
※実証実験中の機能につきましては、お客様の環境でトライアルでのご利用が可能です。希望される場合は、ご連絡をお願いします。
サービスイメージ図

サービスエリア

出典:国土地理院ウェブサイト https://maps.gsi.go.jp/
地理院タイル(白地図)をもとに日本空港無線サービス(株)が作成
サービス提供空港
成田国際空港、中部国際空港、那覇空港
契約種別
1.年間契約(年単位のレンタル)
2.短期契約(月単位のレンタル)
3.臨時契約(日単位のレンタル)
提供端末
1.携帯形端末M 2.携帯形端末S 3.車載形端末A 4.車載形端末B
5.簡易形宅内端末 6.宅内端末 7.空港管理者端末
オプション等
1.電池パック 2.充電器 3.イヤホン 4.外部スピーカ 5.皮ケース 6.吊ひも
各種端末紹介
携帯端末
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- 携帯形端末M(MTP6550)
- MTP6550は、堅牢・防水性が高いため屋外利用に適しています。
- バッテリー性能 約15時間
重量 292g、IP規格65
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- 携帯形端末S(ST7000)
- ST7000は、小型軽量なため、主にターミナルビル内等、屋内利用に最適です。
- バッテリー性能※ 約19時間
重量 181g、IP規格54
※バッテリー性能は、デューティサイクル5/5/90の場合
車両向け端末
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- 車載形端末A(MTM5200一体型)
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- 車載形端末B(MTM5200分離型)
用途に応じ、一体と分離型から選択できます。
宅内向け端末
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- 宅内端末
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- 簡易型宅内端末
運用性が高く、無線機を意識させない宅内端末の選択が可能です。
端末アクセサリ
豊富にアクセサリーがありますので、使用環境に応じて、選択し購入できます。
携帯形(M)
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- スピーカマイク
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- ベルトクリップ
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- イヤホンマイク
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- イヤホンチューブ(M形、S形共通)
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携帯形(S)
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- イヤホンマイク
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- イヤホン(3.5φプラグ)
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- キャリングケース
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- ベルトクリップ
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